馬車馬労働者の家計簿

アラサーサラリーマンのお金に関するアレコレを綴っていきます

DIE WITH ZEROを読んだ感想

投資界隈で一時期有名になった書籍「DIE WITH ZERO」を先日読了しました。

流行ったのは1年前ぐらいなのですが、なんでこんな時間が空いたのかというと図書館で予約して順番が来るのを待っていたからです。

 

本屋さんで軽く立ち読みして、「購入するほどでは無いかな」と思ったので予約することにしました。

本を買うと

①安心して読まなくなる

②場所を取る

というデメリットがあるので、なかなか買うことはありません。

(②は、読み終わったらメルカリに売ることで解決しそうですが)

 

ほんの大まかな内容としては「ヒトは年を取ると、旅行に行っても体力が無くて十分楽しめなかったりとお金から価値を引き出すことが難しくなる。生活に必要な分を残して、それ以外のお金は若いうちにお金を体験などの価値に変えるようにしよう」という話でした。

 

またアリとキリギリスの昔話に例えて、キリギリスが悪い例として紹介されているが、一生アリのように我慢してお金を貯め続けるのも悪い例で、その間でバランスをとった人生を過ごすべき。とも言っていました。

貯金通帳の数字が増えるのを喜びとしている自分としてはとても耳の痛い話です。


 本来夢を実現するための手段であるはずの貯金が、手段から目的に切り替わってしまっているパターンですね。

改めてそうになってしまっていないかを考える良いきっかけになりました。

 

 

書籍の中で印象深かったエピソードとして、以下のような話がありました。

20代の頃に友人が借金をして長期の海外旅行に行き、色々な経験を積んで帰ってきて羨ましく感じた。自分もそれをマネしてお金を貯めて30代になってから旅行に行ったが、休みは取りにくいしユースホテルに泊まり若いメンバーと交流することも難しい。同じ方法で旅行をするには遅すぎた。

また友人は長期間休みを取って旅行に行っていたのだが、結果としてキャリア形成には全く影響していなかった。

若いうちにしかできない経験というのはたくさんあると思います。

旅行以外にも恋愛、ファッション、スポーツ・・などがあてはまります。

若いうちにしか体験できないことであれば、まだ間に合ううちに借金をしてでもチャレンジした方が良いと書籍の中では言われていました。

 

こういった小話をネットで聞いたことがあります。

学生はお金が無く

社会人は休み(時間)が無く

老後は体力が無い

なので結局すべてがそろうタイミングなどないのだから、やりたいと思った時にやってしまった方が良い。

 

書籍でも似たようなことを言っていました。

この3つの中で最もなんとかなるのがお金だと思います。親や金融機関から借金しても良いし、格安の手法を使っても若いからなんとかなります。

旅行を例に挙げると、若く体力があるから雑魚寝もへっちゃらだし、高速バスの長い拘束時間も苦ではないはずです。

 

また書籍の中では、

年を取ると失うものは増えるので、リスクをとった行動は若いうちにした方が良い。若いうちのリスクは冷静に判断すると大したリスクではないことが多い。

 という話もありました。

若いうちは視野が狭く、自分の周辺が世界のすべてであるためリスクを正確に判断することは難しいとは思うものの、若いうちは多少のリスクには目をつぶって行動した方が大きなリターンは得られそうですね。

 

 

この本を読んで、10~20代の内にもっといろいろな体験をするべきだったなと思いました。

低い時給で金を稼ぐのためにアルバイトをするよりも、親に借金して色々な体験をするべきでした。

今自分は30代ですがまだやれることはたくさんあるので、考え方を改めてお金を体験・思い出に変えるような生活をしていこうと思いました。